舞台「虎者-NINJAPAN-」

Travis Japan「Namidaの結晶」MV (「虎者 ―NINJAPAN―」テーマソング)

 

【公演HP】虎者ーNINJAPANー | 公式サイト

2019年11月2日〜10日 東京・サンシャイン劇場

11月15日〜24日 京都・南座

11月26日・27日 名古屋・御園座

11月30日 広島・上野学園ホール

 

目次

 

キャスト

Travis Japan

宮近海斗 中村海人 七五三掛龍也 川島如恵留 吉澤閑也 松田元太 松倉海斗

 

山拓也 佐藤新 松田リマ 長谷川純

 

BOS Action Unity

大隈厚志 村岡友憲 古屋貴士 村山邦彦 片伯部浩正 酒井和真 平野兼椰 田崎直輝

 

スタッフ

企画・構成:ジャニー喜多川

構成・演出:滝沢秀明

 

第2部振付:屋良朝幸

音楽監督:長谷川雅大

振付:SANCHE / 前田清実 / YOSHIE / 赤坂麻里 / MASASHI

タップ振付指導:HIDEBOH / KENICHI / Batt / NON / Yuko

音楽制作:伊豫部準二 / 姉帶風太

アクション監修:坂本浩一 / 岩上弘数

アクションコーディネーター:大隈厚志

クロバットコーディネーター:村岡友憲

特殊効果:田中義彦

装置:中村知子

照明:藤井逸平

ムービングライト:米澤正直

映像:鈴木岳人

音響:岩楯岳志 / 志茂剛 / 鮫島健一 / 芳賀琴美

衣裳:桜井久美 / 菱沼将人 / 篠田久美子 / 飯塚直子 / 川井貴子

ヘアメイク:石川陽子

トランポリン演出・指導:中田大輔

トランポリンコーディネート:澁谷く実子

ジャンピングスティルト:KAZU

ローラースケート指導:小泉博

マジック:藤山大樹

 

曲目

1幕

Namidaの結晶

Free your mind

Blue masquerade

Bad Love

Namidaの結晶

2幕

OVERTURE

夢のHollywood

Happy Groovy

愛のかたまり

千年メドレー

ものさし(川島松倉)

愛されるより愛したい(七五三掛中村)

I got the FROW(松田宮近吉澤)

Julia(長谷川)

VOLCANO

Together now

Talk it! Make it!

 

感想

Travis Japan初主演舞台「虎者-NINJAPAN-」

素晴らしいものを見た。本格的なアクション。圧倒的なダンスパフォーマンス。

Travis Japanのダンスは本当に素晴らしかった。BOSの方々の本格的なアクションも大迫力で面白かった。この舞台を「ジャニーズのイロモノ舞台」と片付けるにはもったいない。そう強く思った。

私の知る「アイドルのTravisJapan」ではなかったので“ファンとしてTravisJapanを見てきた”というより、ただ“すごいエンターテインメントを見せられた”という感じ。まさに「表現者としてのTravis Japan」の真骨頂だった。

 

ただ、脚本が酷かった。

事前にあらすじを読んでいたので話がまるでさっぱりということはなかったが、展開が速いというか唐突なので登場人物の感情に目を向ける暇がなく、物語に入り込むのは難しい脚本だった。バラバラのシーンを貼り合わせたようなやっつけ感。

もっと登場人物の関係性とか7人それぞれの個性とかはっきりさせるべき。それがないのでアクションすごいダンスすごい、ストーリー不要では?と思ってしまう。

あと散々子どもに手を上げておきながら「子を殴る拳はなんと痛いことか」と正当化する態度には吐き気がした。これでテーマが「家族愛」とは酷すぎる。

 

それから、言葉の演技は全く稚拙だったし、数曲を除いてほとんど口パクだったのも残念。生歌も音程やリズムは悪くないが高音が伸びず、聞くに耐えない。

歌はもっともっと磨くか、歌えないなら歌詞なんてなくしてしまばいい。Travis Japanにニセモノは似合わない。あの素晴らしいダンスで勝負するなら、そこは誤魔化してほしくなかった。虎者を海外にもっていきたいなら特に。

 

2幕はショータイム。濃密なダンスパフォーマンスに終始圧倒されっぱなし。歓声を出したり、立ち上がって踊ったり、海外のショーみたいだった。

TravisJapanの「愛のかたまり/KinKi Kids」は相変わらず美しかった。「ものさし」はピアノ川島如恵留さんとギター松倉海斗さんのデュエット。こちらが恥ずかしくなるほどストレートな松倉さんの作詞、川島さんが作曲。「I got the FROW /ジャニーズWEST」の宮近海斗さんはそれはもう。目線で何人のハートを撃ち抜いたのでしょう。「VOLCANO」は出演者総出で衣装もバラバラなのでごちゃごちゃして見えて、本来の一糸乱れぬパフォーマンスの良さが殺されてた。アレンジされた振付は良かった。

そして稽古映像、Travis Japanのファンとしては大変興味深かったけれど、所詮「オタク向け」なので不要だと思う。

 

長谷川潤さん、演技はさすがだった。

山拓也さんもすごくよかった。発声よし演技よし、ダンスもかっこよかった。外部の舞台で活躍する姿も見てみたい。

 

Travis Japanのファンとしての感想も添えておく。この10月11月で本当にどこに出しても恥ずかしくないダンスグループになった。宮近さん、笑顔で唐突に松倉さんにグータッチ仕掛けるのは怖い。ちゃかまちゅ怖い。演出がすっごい松松。トランポリンで目を合わせる派うみげんのえ、合わせない派しず。TravisJapanのダンスは至高です。みんなでトキメキ踊るの本当に楽しかった。

私は虎者衣装が好きなので、Namidaのときは白ジャケットだけじゃなくてこちらも着てくれないかなぁ。Together Nowの衣装も大好き。

 

「虎者-NINJAPAN-」海外公演は楽しみです。歌とか演技とか、課題は山積みだけど。

回りくどいことをしなくても、Travis Japanはもうその身ひとつで、ダンスだけで、海外に行けるグループだと、思う。